王子様
たとえば 気持ちが ひどくすさんで
誰かをキツく なじりたくなるような時
「俺に当たればイイじゃん。けっこう打たれ強いよ」
そんなふうに アタシを いさめてくれる彼
これ以上の何かを 望んだなら
きっと神様は たくましい王子様を
どこかに 連れ去ってしまうよね
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たとえば 気持ちが ひどくすさんで
誰かをキツく なじりたくなるような時
「俺に当たればイイじゃん。けっこう打たれ強いよ」
そんなふうに アタシを いさめてくれる彼
これ以上の何かを 望んだなら
きっと神様は たくましい王子様を
どこかに 連れ去ってしまうよね
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激しい雨が打ちつけている 弱ってるアタシを叩きのめす
間に合わせのオトコと過ごした 自堕落なクリスマス
汚らしいアタシを 洗い流してしまえとばかりに
きっと 神様が降らせているんだね
イイよ もっと降って! どうせココロは とっくに凍ってる
神様の下した罰を受けたなら まだ明日も生きていていいんでしょう?
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昨日の荒れ模様が ウソのように晴れ渡った空
いつか訪れたリゾートで見た「青」よりも美しい
トウキョウも案外 捨てたものじゃないのかも
冷えた空気はまだ 通りにたち込めているけれど
それもイイじゃない もう少し歩いてみよう
どうせ ひとりの日曜日 次の予定を気にすることもない
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凍える寒さから逃れたくて ひとり鍋
途端に虚しくなって お酒に手が伸びる
アルコールの力を借りてしまったら
カラダの芯から温まることはできない
そのことを嫌というほど知っている癖に
アタシは立て続けに もう1本 缶のビールを開けた
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「アタシのために何かを捨ててよ!」
ドラマの台詞から あの頃にフラッシュバックした
いつかのオトコに アタシ自身が吐き捨てた言葉
なんにも持っていなかったからこそ 口にできた言葉
カラダもココロもアタマの中も 全部すさんで 空っぽだった
だから言えたんだ
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ちょっとウレシイことがあった ささやかな幸福の夜
そのことを知らせて 一緒にはしゃいでくれる人
思いめぐらせてみたけれど アタシには ひとりもいなかった
幸せなキモチも つかのま あっというま
冷えた12月の空気だけが 朝まで部屋に居座っていた
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仕方ない 神様に嫌われてしまったのだから
心が萎える出来事に見舞われるたび
「あきらめなさい」 自分に言い聞かせる
だって しょうがないじゃない
いまさら 立ち向かうなんてできない
そんな若さ もうアタシには 露ほども残っていない
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踏み外さないように 踏み外さないように
あっちの世界へ 堕ちてしまわないように
ギリギリのところで のたうちまわってる
鼓動が激しい 苦しいよ こんな胸さわぐ感じ
お酒に逃げるくらいしか 思いつかない
いったいどうしたらイイ? 明日の朝はアタシに来るの?
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たいしたことじゃないのに なんだか気が立っていて
アタシより弱い立場の人を 強い口調でなじってしまった
そうしたら 本当にびっくりするくらい すぐに
思いもよらないところから 強烈なしっぺ返し!
唖然としたけれど あまりにもジャストなタイミングだったから
アタシはやっぱり 神様に睨まれているんだと よくわかった
ああ ほんの少しのお目こぼしも 与えてもらえないなんて…
またひとつ ささやかな希望を 奪われてしまった
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指先の皮膚がピリピリと引きつる感じで
深まりゆく秋を思い知らされる
アタシがなんにも知らないうちに
好きだった男の子が遠くへ行ってしまった…
いつかのあの日のように どうしようもないこと
わかっているけれど せめて 心の準備くらいさせて欲しかった
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